厄年の街

SPA連載の、松尾さんの身辺記録、毎回楽しみにしているのだけど、どういうわけか今回はじめはとっつきにくかった。表紙がまがまがしい迫力に満ちていたからか?途中からは、松尾さんをとりまくトラブルの数々に年代が近いゆえの共感をおぼえ、深刻すぎてひとつまちがえるとしゃれにならないような事柄も読みやすく書ける松尾さんの技を大いに堪能した。芥川候補作「クワイエットルームにようこそ」を思わすような事柄もいくつかあり、併せ読むとさらによい感じ。


厄年の街―寝言サイズの断末魔〈3〉 (寝言サイズの断末魔 (3))

厄年の街―寝言サイズの断末魔〈3〉 (寝言サイズの断末魔 (3))