マンハッタンラブストーリー

昨年の紅白歌合戦の中では布施明氏の「君は薔薇より美しい」がもっともぐっときた。三谷幸喜のミュージカル「オケピ!」でも布施さんの歌は、声量もすごく、お上手で輝いていて感心したのだけど、今回も、いかにもステージ!という感じの派手なつくりにうっとり。

ちょうど昨秋のマンハッタンラブストーリーというドラマでもうまい具合に布施さんの曲が使われ、こてこてだから愛らしいという感じがすごくよく出ていた。あのドラマはすかっとしたものと一見アナクロなもののアレンジがすごくうまく、さらに小さなネタがセンスよくちりばめられていたのだけど、このお正月休みに二つほどあのドラマを反芻するものに出会った。

まずは「小さなスナック」という歌謡映画。リリーフランキー氏の「日本のみなさんさようなら」では、「フレンチサワーな甘酸っぱさはまったりとからみつき、切なくも清涼感に満ちている」と表現されている映画。藤岡弘氏がまっすぐな感じで、青臭いストーリーなのに全然吹き出すような感じでなく、なんか愛おしくなる感じなんです。そして、悲しいことが起きるたびになるギターの音が、「マンハッタン〜」で登場人物が過去を語るたび登場する再現ドラマの音楽と酷似!スナックで集まる人々、って設定もあのドラマを思い出させるものもあり!

あともう一つは、本屋さんでみかけたはた万次郎さんの本!「マンハッタン〜」の中で、主人公が「はったん(漢字をあてていたと思う)万次郎」というマンハッタンをさかさまにした名をでっちあげられてしまうエピソードがあったのですが、漫画家のはたさんからだったか〜!ああ昔読んでいたのに。。。

小さなスナック [DVD]

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ふや町映画タウンでVHS版鑑賞
日本のみなさんさようなら (文春文庫PLUS)

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