中平康らしいモダンでテンポのいい展開
銀座の風景などもモダン。
グループ展を開催して世に出ようとしている若い人（左幸子が中心）の姿を活写しつつ、重きをおいているのは妻を亡くした千田是也（左の父）の女性との関わり。
かなりいい年の男性が昔の恋人の面影をその娘に重ねるというエピソード、今までにいろんな作品で出会ってきたけれど、またしても。よほど需要のある話なのか？このストーリーの使い方はまあまあロマンチックでもあるけれど、もう一つと感じる自分もいる。
轟夕起子がでぷっとした保険勧誘マダム。「才女気質」でもアク強めの中年女性を演じてられたな。あちらも中平監督か。
岡本太郎、東郷青児、勅使河原蒼風が本人役で出てくるのは面白い。配役一覧をみていると二科展の関係の方も何名か出ておられるよう。
