意表をつくおもしろさ。
邦題がありがたすぎて、この映画のたのしさを伝えていない。原題は「Hope and Glory」。
第二次世界大戦中のロンドンの少年の一家の物語だけど、こんな戦中もの初めてみた。リアリスティックで生きる力に満ちていて、少しの陰影もあって、薄っぺらでなく楽しい。少年や妹の表情がものすごくいいし、なんとも後味がいい家族の物語。
音楽もとてもよい効果を与えている。嫁いだ姉妹たちが「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の第四楽章を演奏するシーンの、品はあるけれど、なにかお茶目な感じとかも好き。この先わからないけれど今は大団円みたいな感じが胸に響く。