偽装の女

原題 「Quality Street」の方が感じ出てると思う。なんというか、近所姑の多い、一応はアッパーな感じの通りに住むキャサリン・ヘップバーンとかわいい姉(フェイ・ベインター)。男性のにおいをかぎつけて、近所の人たちが云々する最初の方のシーン、「海月姫*1の尼〜ずのようでもある。
キャサリン・ヘップバーンが、「偽装の女」、つまり「リボンの騎士」の「亜麻色の髪の乙女」みたいに違う人物のふりをして舞踏会に乗り込む話だけど、脇を支える人たちもしっかりしていておもしろい。徴兵係みたいなおじさんが近所のうるさがたを意外と手玉に取る、みたいな繰り返されるシークエンスもすごく楽しい。無神経にみえて意外と気の利くお手伝いさんも良し。三谷幸喜氏の「アパッチ砦の攻防」的なおもしろさ。
音楽も良し、とてもしゃれた逸品。

偽装の女【字幕版】 [VHS]

偽装の女【字幕版】 [VHS]

  • 発売日: 2000/02/25
  • メディア: VHS