もののけ姫はこうして生まれた。 

連休はどっぷり「もののけ姫*1のメーキングドキュメンタリーを見ていた。
まずは分業をしながらも宮崎駿が色合いからバックからすべてに関わっているアニメーション映画の作られる現場、そして、鈴木プロデューサーによる興行の現場、そして、音入れ。特にアニメーションづくりは想像以上に大変そうだった。今ジブリがどういう方向に向かっているのかはわからないが、この映画の中では、カリスマ性のある一代目のボスのいる会社という感じがした。扱っているものがアニメーションだけにやわらかい雰囲気もあるのだが・・
もののけ姫」で宮崎駿が描きたかったものは、資本主義に支配される前の暮らし、網野善彦のいうところの単一国家的社会体制の枠組みとは無縁の人間の思想(これは中沢新一の「大阪アースダイバー」*2にも出てきたことともつながると思う)のようなもので、破壊エネルギーも兼ね備えたような、予定調和を許さないものだと思うのだけど、いざ興行的に成功させるカギとなった日本生命のタイアップCMは、こじんまりした愛を謳っているように思えたし、そんなことを耐える事も含めて映画が世に送り出される経過を描いているようにみえた。

「もののけ姫」はこうして生まれた。 [DVD]

「もののけ姫」はこうして生まれた。 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2001/11/21
  • メディア: DVD
みたのはVHSなので3巻