足立正生監督(1967)。足立監督作品を観たのははじめてだったけれど、足立正生氏の脚本作品は、「帰って来たヨッパライ」「新宿泥棒日記」*1「新宿マッド」*2などで接している。この映画は、自分の内部で自分をコントロールしているものが、人物の形になって出てきてそれとの対話をし、煩悶しているものだと解しているが、新宿のアンダーグラウンド蠍座の幕開けに上映されたものらしく*3、どっぷりATG的だ。
「薔薇の葬列」、「新宿泥棒日記」、「野良猫ロック」*4など60年代から70年代にかけてのざわざわした新宿の姿に興味があって仕方がない自分には終始ドキドキの映画。(こちらにもその時代の写真多数あり。)