毒薬と老嬢

フランク・キャプラがこんなブラックユーモア系のものを作っているのは意外だった。ケイリー・グラント演じる主人公のあわてっぷり、自分たちが正しいことをしていると信じ切っている老嬢たちのあくまでも無邪気な雰囲気(翳りのある表情とか決して出さないところ)、長い間家に帰ってなかった怖い主人公の兄役の、その役に徹したおもしろさ(ちょうど伊東四朗さんなんかが上手に醸し出される雰囲気)などがよかった。お兄さんが、そっくりといわれるハリウッド俳優、ボリス・カーロフってフランケンシュタイン役者なんだな(笑)そうじゃないかとは思っていたけれど、なるほど。
しょっぱなものすごくかっこよく登場するケイリー・グラントが思いっきりいたぶられるおもしろさ。
ハロウィーンにあわせたタイトル画も魅力的。

毒薬と老嬢【字幕版】 [VHS]

毒薬と老嬢【字幕版】 [VHS]

  • 発売日: 2003/06/10
  • メディア: VHS