ラルジャン

すごく衝撃を受けた。この人間界を支配しているものとは？というような気持ちになる物語。ポンと染みのように落ちた小さな事柄につき動かされさらに人を巻き込んでしまう人間の姿。静かに整った澄んだ空気の中淡々と進んでいく作品の中なので余計にこわい。でも、生きていくことすなわち原罪、なにかを巻き込んでいくものなのだよということを語っているのかもしれない。
映し方、表現の仕方も斬新で、心に一石を投じる。
咀嚼に時間がかかって検索してみると、黒沢清監督がこの映画の「希望」について語っていること、「トウキョウソナタ」との関連を丁寧に記述したサイトに出会う。（こちら。）

ラルジャン [DVD]

みたのはVHS版