以前観た「夜の人々」*1と同じ素材をアルトマンが監督したもの。「夜の人々」もよかったけれど、これもすばらしい。「夜の人々」では巻き込まれている感もありそこが哀しかったけれど、こちらは、もう後戻りはできないからあえて進む、という意思が感じられ、なにかそこにとても感動した。細かい生活描写が丁寧で、人物の骨格がちゃんとしている。またその時その場でかかっているラジオとうまくシンクロさせている手法が時代の空気をうまく感じさせ、締まった、そしてしゃれた演出ですばらしい。音楽の使い方もアルトマンってセンスあるなあと思う。ああいい映画だったなあ。主人公二人がどんどんいい顔になっていくのがまたすてきだ。
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2006/10/21
- メディア: DVD
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