クルーレス

脚本・監督のエイミー・ヘッカリングという人、ふや町映画タウンの大森さんによると、なかなかうまくまとまっておもしろい作品を作る人らしく、私がみたのは「初体験/リッジモンド・ハイ」だけだけれど、これはこんなタイトルのせいでいらない敬遠をしていたな、という気持ちになる映画だった。この「クルーレス」もおよそ大森さんのおすすめビデオに入っていなかったら50歳越えの自分は手に取らなかったであろう調子のいい表紙、ストーリーもビバリーヒルズの超リッチな高校生ライフなんて自分には無縁の話なんだけど、全然退屈させないテンポの良さ、女主人公のアリシアシルバーストーンがなんだかかわいくてただのバカ娘じゃないところがあって憎めなく楽しめた。
クルーレス(clueless)の言葉の意味を求めて検索していたら、ダサいとかおバカとかいう若者言葉とわかったが、そのサイトにこれはジェーン・オースティン「エマ」の翻案ものと書いてあって、なんか腑に落ちた。「エマ」読んでないのに、断言するのもいただけないけれど、ジェーン・オースティンのほかの作品から推測すると、うまく焼き直してあると思う。