かくかくしかじか 3

東村さん入魂のビルディングスロマン。基本今までの作品のように読者を気持ちよく笑わせながら伝えるものを伝えるという感じだけど、それを描く原動力となった痛みの色彩がアクセントとなって強くこちらに訴えかける。
また東村さんの作品でいつも感じるのだけど読者を楽しませる、現代の空気を読む力も並々ならぬものがあると思う。