坊っちゃん

昭和10年作品。今見るからなのか、明治の扮装をして演じているというちょっとした時代劇臭さがなくて、現代劇風のナチュラルさがあるように思う。(題材も題材だし)有名なユーモア小説って逆に難しいと思うのだけど、さらっとまとめてあるところがとてもよく楽しい。笑わせるのがくどくない。私が一番ウケたのは東屋三郎演じるところの野だいこ。子供の時読んだときはピンとこなかったが、太鼓持ち的なノリって大人になったらよくわかる。あ、他の登場人物もだな、赤シャツも、山嵐会津出身とかも。なんかこうバックグラウンドまでみえてきて・・あと多分「坊っちゃん」下敷きの「鹿男あおによし」、そういえば「堀田」さんが出てきたけれど、山嵐の苗字だったんだ〜とそっちが改めておかしくなったり。。今もう一度原作読むともっと楽しめそう。映画は映画でうまくまとまっていてゆっくりできてほんとよかった。

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