グ印関西めぐり(濃口)

著者のグレゴリ青山さんは1966年京都生まれ。だから、63年生まれの私と同じ時代を生きてきたなと実感できることが多い。この本では往年のテレビ番組「兼高かおる世界の旅」。再現してパロディーにしてある作品がいくつかあるが、大ウケした。あと旧橋本遊郭、北大路のユリヤという切手を売っているお店の話などは、目の付けどころにとてもうれしくなった。なんか最初の方は試行錯誤みたいな部分もあるんだけど、途中からもう読者がウケるとかウケないとか関係なしとさえ感じられるほど、のめりこんで対象のすばらしさを描いていて、その最たるものである船舶画家のところなどはとってもよかった。

グ印関西めぐり(濃口)

グ印関西めぐり(濃口)