雪国

原作を読んだのはかなり若い時。その時の印象は駒子がしっかりしていること。葉子ちゃんという子がちょっと。。ということ。男はなんだかわからないが、駒子は一人で生きていけそう。。みたいな感想だった。そうそう、駒子のタンスの中がとてもきれいで人柄をあらわしている、というような描写も忘れられないものになっている。
今回映画をみて、駒子の心情がすごくわかったし、葉子のことも理解できた。こういう話だったの?って感じ。しかしほんと日本の近代文学に出てくる男の人ってこういうタイプ多い。。時を経てから駒子と会った時の言い草の妙にエロチックなにおいとかすごく川端康成的だな〜と思った。
「秋津温泉」のことも思い出したのだけど、温泉ってそういう場所と認識されていた?
駒子が若い時と少し経ってからとの演じ分けがとてもうまいと思う。そして雪の中のお祭りや、雪の町を歩くシーン、市のシーンなどがすばらしい。

雪国 [DVD]

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