お盆に銀山温泉に行って撮った写真をInstagram経由でtwitterに流したりしていたら、キネマ洋装店のたかぎさんが、成瀬巳喜男監督の「乱れる」検証で銀山に行かれたことがあると教えてくださった。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2014/11/19
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「乱れる」、以前にみたことはあったけれど、おぼえていたのは、列車に乗っているシーンのみでその行き先を気にとめていなかった。
せっかくなのでもう一度みてみたら、「乱れる」に出てくる銀山温泉の風景、今とあまり変わっていない。うれしくなる。
2014年8月15日撮影 「乱れる」の中でもほんとにこういう感じだった。
二度目にみてつくづく、戦死した夫の実家で店を切り盛りしてきた嫁という役の高峰秀子の現実的な感じと、だからといってなりふり構わない感じだけじゃない魅力の、よいさじ加減が心に残った。
さらに、銀山温泉の飲み屋での浦部粂子と加山雄三の会話などから、戦争に行った兄との対比、加山雄三のある意味ロストジェネレーション的な立ち位置というのが大きなテーマだったんだなと今更ながら気がつく。そういうテーマをとりあげていた「スクリーンの中の戦争」*1という本のことも思い出す。
高峰秀子の立場も、この映画の中では戦争だけど、大いなる犠牲を払ったひとやものごとの前で自分ががんじがらめになってしまう状態をあらわしているようにもみえた。
一緒に銀山に行った家族にさらっと「乱れる」を流して見せたら、なつかしい路線なども映っていて、鉄道好きにもたまらないものらしかった。
検索していたら「乱れる」のロケ地をまとめておられる方がいらっしゃる。(こちら。)楽しい記事だ。
ちなみに銀山温泉、今ではどちらかというと「おしん」のロケ地だった方をアピールされているのかな?とも思った。
こけしのお店に飾られていた乙羽信子さんの写真と
かわいらしい銀山こけし
上部の鮮やかな絵も珍しかった。調べてみると鰻絵というものらしい。(こちら参照。)