生きてるだけで、愛

生きてるだけで、愛

生きてるだけで、愛

なんだか変わったタイトルの本だし、表紙についたハートのマークだとか、ほんとに読む人の心を試す踏み絵、って感じなんだけど、ひとの意見に左右されやすい私は週刊ブックレビューでの著者紹介でとりあげられたのや、大好きなカフェのノートにすごくおしゃれな体裁の文字でこの本を絶賛している文章を発見したりで刺激をうけ、この本を読んでみた。なんか松尾スズキさんの作品に接しているときのようなテイスト。かっこ悪さをさらけ出すだけさらけ出してかえってすがすがしい、というか、本当は愛情なんてかっこつけて表現できるもんじゃないだよ、とか、生ぬるい感情と思いやりをはきちがえるな、とか、本当にかっこ悪いのはどっちだ、みたいないろいろな挑戦的なメッセージみたいなものが、全然メッセージなんていうはずかしい形でじゃないのだけどつきささってきた。いってることはよくわかる・・でも、身近な人間を思い出して、わかってるけれどつきあうのも大変なんだよ・・って思いも起きてしまう・・自分の器が試される本。