スタア誕生

 「スタア(及びスター)誕生」って名前のついた映画は三回作られていて、二度目に作られたこのジュディー・ガーランド版が評判いいとのことだったので、先日観た一番最初の「スター誕生」と見比べてみた。監督が「マイ・フェア・レディ」の人ということで、ミュージカル仕立てはすごくおもしろいし、舞台装置も凝ってるな、と思ったのだけどジュディー・ガーランドが歌ったり踊ったりでなく、日常のお芝居をしているところがオーバーアクションな感じがちょっとして入り込めなかった。ミュージカルの人だから表現が大きくなってしまうのかな・・あと、相手役のジェームズ・メイソン、演技は確かに落ち着いていて上手なんだけど、オリジナル版の、軽くてちゃらちゃらしたスターが・・って感じでなく、はじめからいぶし銀の魅力を漂わせていて、オリジナルにあった哀しさが伝わらなかった。評判いいはずなのになぜ・・と思い、ビデオ屋さんとしゃべっていたら、彼もこの映画はちょっとミスキャスト気味・・ジュディー・ガーランドの悲しみはどうも伝わらない・・ジェイムズ・メイスンはなんかはじめから性格俳優っぽい・・なんて思っていたみたいでほっとした。

スタア誕生 [VHS]

スタア誕生 [VHS]