男はつらいよ 純情編

この回は寅次郎の旅先は五島列島。赤ちゃん連れで実家に帰ろうとする宮本信子の実家の父が森繁久彌。森繁氏、いつもよりずっと地味な役だが、抑えめでよい雰囲気。結局宮本信子も森繁に諭されそこに落ち着くわけでなく、もう一度外でやり直すのだけど、最後五島の父親と電話で話すシーンの、昭和の時代の長距離電話の雰囲気懐かしい。午後9時過ぎたら安くなるからやはり母が京都から実家長崎にかけていたなあ。カケホーダイの時代になって忘れていたが、意を決してするものという感じで、とる方も迅速にかわらねば、って雰囲気だった。

映画の中では佐藤蛾次郎さんが寅さんの噂話を近所の人たちとしている時の浪花節風の歌い方がなかなか上手。

寅次郎が旅先でみる、とらやの面々が「ふるさとの川江戸川」なるテレビに出てくるシーンおもしろい。

松竹 寅さんシリーズ 男はつらいよ 純情篇 [DVD]

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