ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の大丸心斎橋店本館に思い出を持っておられるマツオヒロミさんが、心斎橋店の建て替えのニュースをきき、失われていく美しい空間への哀惜と感謝の気持ちをこめて描かれたもの。受付から宝飾品、化粧品、呉服、婦人服、食堂とこの時代ならこういう装い、デザインのポスター、そしてストーリーがあってもおかしくない・・という美しい空想で彩られている。素敵な力作。
マツオさんがあとがきで書いておられるけれど、心斎橋大丸は中二階がなんとも魅力なんだよな・・
百貨店って、昔は今よりもっともっとおしゃれして行く場所という気がする。
百貨店でふと私の頭によぎったのは、新宿伊勢丹のバビントン・ティールーム。ぜいたくな雰囲気の場所だった・・今は伊勢丹から撤退してしまって、ローマの本店にしかないらしい・・こちらのブログにキルティングのカバーのことなど載っていて懐かしい・・
- 作者: マツオヒロミ
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