“徘徊老人”ドン・キホーテ

ドン・キホーテには動かないから失敗しない連中からみたら滑稽に映る時があっても一生懸命突き進むひとという認識があり、またテリー・ギリアムがジャン・ロシュホールとジョニー・デップの配役で作ろうとして頓挫した*1経緯を描いたドキュメンタリー、「ロスト・イン・ラマンチャ*2などもみていたので、なんだか特別の思い入れがあり、先日岐阜のやながせ倉庫 bicabooksにこの本が並んでいるのをみてすぐ購入。
はじめはおもしろくてげらげら笑いながら読んでいたのが、物語はどんどん深みを増していき、慄然とさせられたり、涙が出たり・・思いのほかの深み。でも大事なことをはっと気づかせてくれる。
2001年6月に発行されたのにそのあとに起きたことを予見させるようなエピソードが出てきてしりあがりさんの眼力に驚く。

"徘徊老人"ドン・キホーテ

*1:配役をかえてまた作り直すことになってはいるらしい

*2:http://d.hatena.ne.jp/ponyman/20040712/1375182755