公開しているときまあまあの評判だったので見送っていたのだけど、侯孝賢が好きになってから侯孝賢好きの人にきいてみたらわりといい感じみたいだったし、有名な神田の喫茶店エリカが出てくるということで興味があったのでみてみた。
小津安二郎生誕100周年記念ということで作られ、小津安二郎を期待している人には?っていう部分もあるのかもしれないが、侯孝賢の映画が好きな人にはいい映画だと思う。冒頭から鉄道がやたら映って、侯孝賢らしい感じ、と思っていたら、もうそれがテーマみたいな感じになってきて、確かに鉄道ってあるところ同じところを走ったり、離れていったり、ほんとに人のつながりそのものだな、と感じてきた。ビデオジャケットには「21世紀の東京物語」と書いてあったが、21世紀の普通の家庭、というのはこういう感じだろうな。両親が東京に陽子の好物を持ってやってくるシーン、ちょっとしたそぶりにリアリティがあって、目の奥がツンとしてしまった。
主人公の陽子が追いかけている台湾の音楽家のことが気になったが、江文也さんという方らしい。こちらに説明が載っていた。
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