ロマンス小説の七日間

ロマンス小説を翻訳している著者が自分の周りに起きていることに影響されて、翻訳している小説を勝手に暴走させる物語。よく舞台を演じている人たちを撮ったバックステージものという映画があるけれど、ちょっとそういうのをみているようなテイストだった。しをんさんは理想高く気高く生きている人なのだろうな、ロマンス小説はこうあるべきといつも思っておられるのだろうな、と思えるような小説。ロマンス小説読むのが苦手な私でも楽しめる筆力がある。(2004 3/24)