鉄槌

鉄槌! (角川文庫)

鉄槌! (角川文庫)

この本の中に「わかりやすい日本語を書くこと」という話が出てくるのだけどいしかわじゅん氏はその能力がとてもある人だ。裁判をこんなにおもしろい読み物として書けるなんて!

世の中には理不尽でも力を持ったものの意見がまかり通るということがよくあるけれど、そういった事例の多さに勝負する前からあきらめはいないか?と思わされた。

裁判って専門家に任せておくべき事柄、という風に考えていたけれど、なんでも関わり方ひとつでかわってくるものだな、ひとつひとつの自分にふりかかってくることに対処してくことが人生を構成しているんだな、と感じさせる本だった。