天使突抜一丁目 着物と自転車と

通崎さんは生まれたときからずっと京都に住んで京都の楽しさを味わいながらどっぷりとは埋もれていないマリンバ奏者。洋服でもカジュアルなものしか着ない私にでもこんな着物の楽しみ方ならしてみたいなぁと思わせるような趣味の着物や小物がきれいな写真とともに紹介されている。通崎さんの書いている京都ライフはよくある雑誌とかの外ウケのいい、形だけのものじゃなく実際に京都に生活しているものの温度で書かれているところがすごくいい。自分よりは年下なのに本当によくものをご存じで、よく調べておられて、勉強になることも多い、だからといってかたくるしくなくたのしめる本だった。通崎さんの趣味共感できるなぁと思っていたら最後に20世紀はじめの画家村山知義らが製作にかかわった帯のはなしが載っていてちょうど村山知義さんのカレンダーを楽しく使っている自分にとっては「好きになるのは系統が同じだからだ!」と納得したりも。だからこそ京都について書いておられるところもすごくうなずけたのだろうな。

天使突抜一丁目―着物と自転車と

天使突抜一丁目―着物と自転車と