2017-12-02から1日間の記事一覧

団地妻 昼下がりの情事

日活ロマンポルノ第一作。白川さんのほんわかした雰囲気が好きで、「ロマンポルノの女王」という異名と、近年のおばさんに徹しきったような演技、その落差がまたいいなと思ったりしていたのだけど、71年の白川和子さん、こんなに初々しく、今良いなと思って…

牝猫たちの夜

田中登監督の、エロスとタナトスの隣り合わせ感、この映画でも濃厚。「屋根裏の散歩者」*1ではタナトスがあるからこそのエロスを感じたけれど、この映画では、エロスに内在するタナトスを感じる。グレゴリオ聖歌のくだりのいたいたしさの良さ。 72年頃の新宿…

ヤクザと憲法

公式サイト よいタイトルだ。身に沁みる公権力のこわさ。 公式サイトのトップを飾るなかなか味のある顔の人たち。なんかヤバそうな商売をしてごまかしごまかし語る男性の味。部屋住みの若いものをかわいがる、帽子をかぶった苦労人風の男性、選挙権がないこ…

怪談かさねが渕

1957年中川信夫監督作品。累が淵題材の文楽「薫樹累物語」*1をみたことがあるが、伊達騒動とからませてあって、この物語とはまた違う感じ。共通するのは、血の因縁がからむ恋愛やのりうつりの要素かな・・新吉を演じる和田孝という俳優さんの優男っぷりが歌…

屋根裏の散歩者

これまたtwitterでの石橋蓮司さんのベスト5に挙げてられた(こちら)意見から、さらにまた最近追っかけている田中登監督でもあるので鑑賞。 石橋さん、対象への特殊なアプローチぶりが和製テレンス・スタンプ(「コレクター」*1時)みたいな雰囲気。 田中登…