リコリス・ピザと祇園祭 曳き初め

リコリス・ピザ」を観に行った。

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評判通り楽しい作品。観に行ってよかった。フィリップ・シーモア・ホフマンの息子、クーパー・ホフマンがもう父にそっくりで可愛くて可愛くて父の死を悲しんでいた自分には一粒の種が地に落ちて花をつけたような喜び。ポール・トーマス・アンダーソンの豪勢でチープな世界にそっと美しく輝くものがあるテイストが大好きなものでとても堪能。年上の彼女っていう設定もいい。「パンチ・ドランク・ラブ」やら、また彼女の仕事がらみでは「タクシー・ドライバー」的な空気も流れていて。

ショーン・ペンのいかにもハリウッド俳優然の感じもたのしいし、それを受けるトム・ウェイツ!勝手に一緒の時間を過ごしてきた人々の無事と大活躍を喜ぶような良い一時を味わった。しかしプログラムは私しか買っていなかった。はしゃぎすぎたかな。。

そうそう「リコリス・ピザ」で良いなあと思ったのはありきたりな肉体関係シーンがないところ。正味ああいうものは直接的に描けば描くほどつまらないと自分は思っている。


f:id:ponyman:20220712183738j:imageさて、なにも考えずに京都シネマに出かけたら本日祇園祭の鉾の曳初めだったようで予行演習的に鉾が動いていた。もちろんちゃんとお囃子もあり鉾の前には音頭取りの人たちも乗って本番に近い空気。間近でみたお稚児さんの人形振りのような舞が本当にきれいで、臨場感ゆえかなぜか涙が。お稚児さんを送り出されているおうちの方の緊張はいかばかりのものであろうかなどとも考えてしまった。

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