武蔵野夫人

息子が今、東京の武蔵小金井に住んでいて、その案内でよく出てくる崖地形「はけ」という土地。大岡昌平原作の「武蔵野夫人」はそのはけの土地が舞台だと知ってみてみることにした。
田中絹代が芯の強い女主人公で、観る前からしんどいものだろうなと思っていたが、そこらへんは予想通り。なんというか、かたい主人公。森雅之演じるその夫の大学教授もひどい性格で。。お互い相乗効果でぎくしゃくしている。ビデオジャケットによると、原作は有閑夫人の代名詞にもなったとか・・なんか少し大学教授の一家を描いた「きょうの猫村さん*1とも相通じるノリのところがある。(浮気の理論武装とか)まさに「猫村さん」の奥様は有閑夫人って感じだもんな・・*2
栗林を隔てた家に住んでいる轟夕起子もなんだかずいぶんな汚れ役で・・

映画をみてからこのページを拝見したら武蔵野の土地のことがもっとわかり、土地に関しては得るところが多かった。

武蔵野夫人 [DVD]

武蔵野夫人 [DVD]

みたのはvhs版

*1:http://d.hatena.ne.jp/ponyman/20141211/1418250684

*2:猫村さん」に出てくる大学教授の方が最近の巻ではずっとマシだが・・「猫村さん」自体かわいい話と思っていたもので結構エグいこと書いてあるのに当初びっくりしたのだった・・今はそのスパイスが魅力と感じるけれど・・