オリーブの林をぬけて

イランのこと詳しいわけではないけれど、首都テヘランとこの作品を撮った村の方とでは意識というのが違っていて、監督や都会の人間が頭で描いているイメージそのままの暮しを必ずしも村の人が持ち続けているわけではない、ということがいろいろと出てくるのがおもしろい。メインである撮影スタッフの雑用係ホセインの恋の行方の結果の表現の仕方がとってもいい。ああいう風に撮るにはよくある感じでまとめるよりもっと大掛かりな仕組みがいるなー。「そして人生はつづく」に出てきたワンシーンの撮影中という設定なのだけど、さりげなく「友だちのうちはどこ?」の少年が出てきたり・・こういうの楽しい。