豚が飛ぶとき

ジャームッシュ作品のプロデュースを手がけてきたサラ・ドライヴァー監督作品。この作品では逆にジャームッシュが製作総指揮ということになっている。
ビデオジャケットによると"When Pigs Fly"というのは「とんでもないこと」「ありえないこと」といった意味らしい。
「やわらかい手」でほわっとしているけれど根性のあるおばあちゃん、「あの胸にもう一度」*1では一途でちょっと愚かしい、でもバイクにまたがっていさましいところもある若い女をみせてくれたマリアンヌ・フェイスフルがちょうどこれら二つの作品の中間の時期に出ている作品で、中年の幽霊を演じている。ややぽっちゃり気味ということもあるし、一緒に出てくる子供の幽霊が愛らしいこともあっておそろしいのではなく、なんか応援したくなる幽霊たちになっている。マリアンヌ・フェイスフルは歌手からスタートしたとwikipediaに書いてあったのだが、ピアノ弾いて歌うシーンがすごくナチュラル。
主人公の男や飼い犬の夢の表現などもすごくかわいらしくて、味のある小品。