奥様に知らすべからず

昭和12年渋谷実監督作品。斎藤達雄が田園調布の邸宅に住む恐妻家、坂本武が麹町に住む旦那役。(私の好きな吉川満子が奥さん。こっちの夫婦の方が江戸風、斎藤家はモダン、という感じになっている。)二人とも「クラブ」と称する場所では大いに気勢をはいているが、妻に頭があがらない。。と、まぁ気楽にみられるタイプの映画だけど、しょっぱなの斉藤達雄の奥さん(岡本文子という人)のマシンガントークや、斉藤達雄と飼っているオウムのくだりなどに、今まで見た渋谷実監督作品と共通のつっぱしり方を見た気がする。
斉藤達雄が女中さん相手に行うパフォーマンス、すごく素敵。ビデオジャケットに「アッと驚く笠智衆の演技。」とあるけれど、戦前の笠さんほんとにいろんな役をやってるなあ。この映画ではなかなか笑えるシーンをみせてくださる。

奥様に知らすべからず [VHS]

奥様に知らすべからず [VHS]