華氏451

はじめの消防署のデザインやかけつけた先のおうちの雰囲気など、ちょっとみはじめただけでグンとひきこまれた。「焚書」がテーマのSFというのはぼんやりと知っていたのだけど、消防隊員がそれをする話とは!
トリュフォーの作品、今までなんか肩に力をいれてみていたのだけど、これは、ヒッチコックをリスペクトしている人なんだなぁというのがよくわかる作品だった。展開もこの先どうなるのかな、というようなタッチだし、焚書の世界の、テレビによる統制のばかばかしさと底知れなさの表現がおもしろい。それは現代のありさまを厳しく批判しているわけでもあるのだが。。
自然の描写の美しさや、映像デザインもとてもよかった。