テースト・オブ・苦虫(5) おそれずにたちむかえ

どう表現していいのかわからないけれど、ぼやき漫才的な魅力というかひとつの話芸みたいな感じでおもしろい。真顔でうそぶいている、って感じもあるんだけど、そう思わせて本音ってところもありそうで、ひとり書いてあることに同感して共感をおぼえたりした。「人間は保留という状態に耐えられなく、保留された側が余裕を失う」って意味のことが書いてあったのだけど、ものすごく思い当たる節があってうれしかった。
今までの巻には「テースト・オブ・苦虫」というタイトルしか載っていなかったが、今回「おそれずにたちむかえ」という文言がはいっていることで特別の思いを感じたりもする。