コレクター

子どもの頃テレビで見たときは、何だか気味の悪い映画、という感じだったけれど、大人になってその後のテレンス・スタンプの映画をみるようになり、またこの映画の主人公に肩入れしたような文章を読み、気を取り直して観た。子どものときはただ被害者としてしかみてなかった女の人の造形だけど、描く絵の雰囲気や、話題になる「ライ麦畑でつかまえて」などで輪郭が立体的に感じられる。今回はテレンス演じるコレクターの、からまわりな用意周到ぶりの悲劇なんだってとらえた。今の時代にはさらにあっている感じで同じ題材でコミックとかいろんな作品が作れそうだ。途中一瞬テレンス・スタンプ演じる彼に容認とも同情ともつかない気分をもちかけるのだけど、あの話の流れではやっぱりちょっとなあ。。