江戸川乱歩のものって、耽美だけで押しまくり、あやしくも美しい雰囲気だけでわけわからないことになるおそれがあると思うのだけど、これはすごく骨格のしっかりした映画だった。
もっくんの一人二役も見事だったし、りょうが雰囲気ある!ああいうしーんとした雰囲気の人だけど喜んでいる時の感じとかがすごくチャーミング。
明治の、社会に階層が厳然としてあった時代の話なんだけど、麿赤児とかが踊り狂う 「かぶきもの」って感じのするシーンとかもエネルギーがあふれていてすてきだったし、二つの階層がうまく描かれていた。
あのまゆげのないメイクとかだけでこけおどし、かわっただけの映画とおもわれてしまったりしそうだけど、ストーリーのかなめはちゃんとわかりやすく伝わってくる、そして雰囲気の楽しめるいい映画だった。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2006/06/02
- メディア: DVD
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