コンバット2

「コンバット」は色々な会社から出ていて、「2」といっても収録されているのがそれぞれ違うらしい。今回見たのはポニーキャニオンが販売していたもので、

第一話 撃てない兵隊 バート・ケネディ脚本監督製作
第二話 爆発一秒前 ロバート・アルトマン監督作品

が収録されている。こちらのサイトをみるとどちらも第一シリーズだったようだ。アルトマン監督のは第一シーズンばかりのよう。
今までみてきた*1のも、二作品ずつ入っていてひとつがアルトマンというパターンで、アルトマンのがグンといいのだけどこれもそうだった。緩急のつけかたがうまい。戦争ものってどうも苦手な私でも、普段の町の暮らし、その町にいる人とアメリカ兵が触れ合うタイミングの描き方がうまくて、ちゃんと集中してみられる。アルトマンといえば群像劇という感じだけど、結局整理して話すのがうまい人なのではないかな・・
「爆発一秒前」では主人公サンダース軍曹は、まるで活躍の場がないのだけどなんだかダメな部分が描かれていて、後年の哀愁のあるハードボイルド*2ものみたいな風合いが少しある。
シリーズをいくつかみているおかげで、サンダースの配下の連中、そして上司の少尉とかの性格が多少はこっちにもわかってきて楽しめる。

*1:http://d.hatena.ne.jp/ponyman/20121207/1354836006 など

*2:ハンフリー・ボガードが演じている初期の決まっている感じのハードボイルドではなく、「動く標的」のポール・ニューマン的な、あるいは「チャイナ・タウン」のジャック・ニコルソン的な←はじめはその持ち味がわかってなかった・・

ラジオ・デイズ

1987年作品。公開当時20代だった私は、いつものウディ・アレンの大人同士のドロドロがなくておとなしい映画だなと思ってしまっていたのだけど、今回もう一度見て、その時よりずっとずっと楽しめた。俳優陣や音楽の贅沢さ、フェリーニの「8 1/2」をウディ・アレン風に描きなおしているようなところなど。。とてもきれいにまとまっていて、多幸感に包まれる。
ウディ・アレン作品によく出てくるウォーレス・ショーンが今回も出演。彼が出てくるとなんかうれしくなる。日本映画の殿山泰司加東大介のように。
はじめて見たときは名前を知らなかったダイアン・ウィーストがいい感じ。(交際相手に苦労するおばの役)
見終わってからずっとYouTubeウディ・アレンのサウンドトラック集をきいているけれどとっても楽しい。

☆mikaさんが以前掲示板でこの映画のことを書いて下さった記録はこちら。すごく的確にこの映画の良さを伝えておられる。


ラジオ・デイズ【字幕版】 [VHS]

ラジオ・デイズ【字幕版】 [VHS]