弘高青春物語

製作・旧官立弘前高等学校同窓会

みたのは二度目だけど、一度目にみたとき*1は一度も弘前に行ったことがなかった時代。今回は全く印象が違った。ロケ地探しが楽しくて。(というものの、弘前城、寺町、教会、時計店、黒石を確認したくらい。温湯温泉?っていう感じのところも出てきた。あとは岩木山とリンゴ畑。)
太宰治の評伝「ピカレスク*2にも出てきた「校友会雑誌」、太宰がモデルであろう人物も確認。
今回は女学生たちが堤で白い傘をさして囃し唄を歌っているようなところに鈴木清順らしさを感じる。

動物園日記

羽仁進監督。岩波映画名作選。
まず驚いたのが、アフリカでキリンがとらえられるところからこの映画がはじまるところ。動物園でずいぶん長い時間かけて取材し映画にまとめているのだけど、動物は基本無理やり連れてこられ、ここでの献身的な飼育はとりあえず次善の策という感じにみえてしまう。(別にがんがんそんなことを口にするわけではないのだけれど、映画の言葉の端々からそれを感じてしまう。)
1957年のこの作品、多摩動物公園の予定地が映るが、まだ本当に草っぱらだ。そして仕事をしている人たちのまじめなこと。半笑いの人なんか一人もいない。
飼育係に育てられたかわいいライオンの子タロウが、違うところに連れていかれる時(確か中国?)勝手にとてもさびしい気持ちになってしまったが、そんなときにもこの先のことなんかわけもわからず生きているところが動物の姿にうたれるところだと思う。

映画com
今年、大阪シネ・ヌーヴォーで羽仁進の特集が組まれた時の解説はこちら