もののけ姫

今ごろになって・・なんだけど、先週テレビでやっていたのを家族が話題にしていて日本の神話のまぜ方に興味を持ったのと、今度行く東北地方が出てくるということでみてみた。最後まで退屈しない。もののけ姫やシシガミのチームに肩入れしてみていたもので、アシタカの行動に疑問を持ってしまったのだけど、二項対立の世界ではないからと家族に諭されてしまった・・なるほど・・

ばかもの

ずっと前に買って冒頭の結構激しい描写になんとなく気後れしそこで本がストップしていたのだけど、文庫本を持って出かけたいときにふとこれを携えてしっかり読み始めたら、ああこんな人たちがここに生きていたのにずっと自分は知らずに置いていたんだ!と思えるような世界が広がっていった。絲山秋子さんの本を読んでいると、人生をやっていくことの容易じゃなさの表現にすごい共感を覚え、どんどん読み進みたくなるのとともに、そこでもがいている姿がとてもうつくしく感じられ読んでいるものの気持ちに何かを灯してくれる。そして、出会った登場人物はいつもずっと心の中で生きている。

ばかもの (新潮文庫)

ばかもの (新潮文庫)

大空港

昨年末、wowow三谷幸喜氏の作ったドラマ「大空港2013」*1を見た。あの作品はきっとこの作品を踏まえたものだろうなと思っていたら、ふや町映画タウンのおすすめ印もついていたので、借りてみた。
70年代らしいサウンドエフェクト、画面、ストーリーがなんとも懐かしい。三谷幸喜作品のようなオールスターキャストもの。でも、三谷氏はこの映画を意識して「大空港2013」を作ったのだと思うと、こちらの映画が空港の重大危機を扱ったものであるのに対し、三谷氏の場合は空港という閉じられた空間をただもう場所の設定のみに使い、極小的な物語に仕立てていて、その置き換えがおかしくなった。(「十二人の優しい日本人」とか「アパッチ砦の攻防」「THE有頂天ホテル」などもこの流れの作品と思われる・・)
基本は二つの恋愛話が空港の重大危機に絡めてあるけれど、無賃乗りこみ常習犯のおばあさん、危機のカギとなる男性の物語などがうまく織り込んであり、仕事の見せ場の紹介と個人生活の見せ方のバランスがよい作品。


大空港 [VHS]

大空港 [VHS]