死刑台のエレベーター

どの瞬間も写真にして部屋に飾ったらいいようなかっこいい決まった構図、ほんとに力のある映画という感じでみていて気持ちがいい!
マイルス・デイビスの音楽もいい。
ヌーベルヴァーグの頃ってああいう風にいろんな才能が力をだしあって。。っていうのが日本の映画でも多い気がする。そういう時代の空気も楽しい。
ストーリーもおもしろいし、そしてそのおもしろいストーリーの語り口がすごく簡潔でそこもよかった。

掲示板の整理をしていたら2003年5月27日にid:windshipさんが「死刑台のエレベーター」をレンタルされた書き込みがあり、それにsumiちゃんがレスをつけておられる。

死刑台のエレベーター」好きですねー!!
ルイ・マルが27歳の時に撮ったらしいですが、その若さであの完成度の高さには、びっくりするものがあります。
マイルス・デイビスのジャズと、映画の中ではほとんど笑わなかったジャンヌ・モローがラストの写真が浮かび上がるシーンで、すごーく可愛く、幸せそうに微笑んでる顔が印象的で、衝撃を受けました。「第3の男」「情婦」とならんで、大好きな作品です。

windshipさんのレス

>映画の中ではほとんど笑わなかったジャンヌ・モロー
>ラストの写真が浮かび上がるシーンで、すごーく可愛く、幸せそうに
>微笑んでる顔が印象的で、衝撃を受けました。
あー、まさにまさに!
ほんとにそーだった!それまでクールな表情だけでした。。。
もうきっと言い尽くされているんでしょうけど
マイルス・デイヴィスほとんど即興だったという才能もすごいけど
あの映像に、あの音を持ってきたとこがすごいですよね。

sumiちゃんのレス

「死刑台〜」のジャンヌ.モローの例の件に賛同していただいて嬉しいです!!
あの1本だけで、ジャンヌ.モローがめちゃくちゃ好きになりました。
彼女は言うことがカッコ良くて、「男は美しければそれだけでいい、知性は私が持ってるから」って何かのインタビューで(かなり歳をとってからですが)言ってるのを聞いて、「なるほどねー」と思ったものです。
これは、かなり自分に自信を持ってないと言えないし、彼女くらいの人だからこそ言える台詞だから、私もそういう女性になりたいなー、と思って、目標にしてるところもあります。ほんとかっこいい。

死刑台のエレベーター [DVD]

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2004/9/19 週刊ブックレビュー

昨日の「週刊ブックレビュー」は、なんか目が離せない歌人枡野浩一さんとコラムニストのペリー荻野さん、そしてもうひとかたはわたしの知らない千葉大学の教授の方がゲスト。
ペリーさん、どっかの雑誌でコラムを読んだ気がするのだけど、話し言葉も歯切れが良くておもしろかった!彼女のおすすめ本が「大俳優 丹波哲郎」!そこがまたいい!丹波さんの愛嬌がものすごく好きな私なのでうれしかった。ペリーさんへの興味がさらに増した。
枡野さんは静かにお話されていた。千葉大の先生とのやりとりをみていると、住む世界や精神面でかなり違うところに位置しているおふたりのような気がするのだけど、お互い敬意をもって相手の文化にふれる、相手の感性にふれる、という感じがしてすごく気持ちよかった。違う文化のものに出会ったとき、自分の方までもってきておちゃらけて笑い飛ばして終わり、みたいなテレビの見せ方が時々あってすっごくいらいらするのだけど、それと対極の感じでとても気持ちがよかった。
枡野さん推薦の「パラレル」もぜひ読んでみたい。
来週は関川夏央さんが出られるみたい。。
あの方のブックレビューも好きなので楽しみ。