激動の昭和史 沖縄決戦

少し前みたメル・ギブソンの「Hacksaw Ridge」*1町山智浩氏の解説*2で、その舞台を日本側から描いたのがこの「沖縄決戦」だと知り、またこの映画に庵野監督もとても影響をうけておられるようなこともきき、みてみることにした。
シンゴジラ」をみてないので、庵野監督がどれだけ影響を受けておられるかはわからないけれど、「シンゴジラ」の時に言及されていた同じく岡本監督の「日本の一番長い日」に相通じるドキュメンタリー的なつくり。自分は単細胞なもので、「軍人」といったらひとつのイメージしかなかったりしたのだけど、色々な考え方の人間がいて、それは大好きだった「真田丸」でもでてきた、「できるだけ味方の被害を最低限に」という戦術の人もいて、(それが甘っちょろい考えに基づいたものでなく、今ここにある事態をさばくための現実的な対処法としてであったりして)いろいろもっと知っていきたいという気持ちになった。

心に残ったのは、沖縄の現場からの援護を求める声が参謀本部に届かず、捨て石のように扱われるところ。司令官や参謀長が現地の人たちを残して自決してしまうところ。
また早々に沖縄から逃げてしまった泉沖縄県知事にかわって誰かがやらねばと関西から派遣された神山繁さん演じる島田知事の姿。島田知事の事を検索していて三高出身だったことも知り、もっとちゃんと知っていきたい気持ちになった。

テーマはもちろん深刻だが岡本監督らしいユーモアも交えたタッチで余計監督の声が心に届く。

激動の昭和史 沖縄決戦 [VHS]

激動の昭和史 沖縄決戦 [VHS]