アンソニーのハッピー・モーテル

ウェス・アンダーソン監督の商業映画デビュー作。DVDジャケットには「オーウェンルーク・ウィルソン兄弟デビュー作」とある。今まで意識していなかったけれど、オーウェン・ウィルソンはこの脚本も監督と共同執筆しているし、わたしの好きな映画「ズーランダー」のハンセン役だったらしい。そして、もうひとりの兄弟アンドリューとあわせて三兄弟、ウェス・アンダーソンの映画によく出ている人だったようだ。
ウェス・アンダーソン監督の映画には、完璧に作られたミニチュアのような形式で武装しているなとよく思うのだけど、この映画はまだあの作りこまれた世界という感じはない。むしろそれゆえ見やすい。
だけど、愛すべき狭量さとこだわり、真剣ゆえ笑いをさそう間抜けさなどウェス・アンダーソン監督らしさがあふれていて楽しめた。見れば見るほどウェス・アンダーソン監督作品ってハマる。以前見たものも再見したくなっている。