さくら隊散る

前にニフティの京都フォーラムでイノダコーヒや、錦のきのした、早朝の京都のお寺のすばらしさなど、いつも大人な京都の味わい方を親しみやすい文章で書いておられた尊敬すべき方がいらして、イノダが火災の後復興した時、イノダにお祝いにこられているところでお会いしたのだけど、さらりと、確かご親戚が移動演劇の「さくら隊」だったことをお話しくださった。しかしその時、わたしは「さくら隊」というものを知らずに、ぼんやりした応対をしてしまってなんだかもったいない感じだった。今月日本映画チャンネルでこの映画をするのを知り、あの時、うまくできなかった会話の続きがいつかできるように・・というような気持ちをこめてみてみた。

ちょうど、このあいだみたところの「無法松の一生*1で重要な役どころ吉岡の奥さんの役でとてもすばらしかった園井恵子さんのことなども、克明に描かれていて、今までそれなりにいろいろな原爆のはなしをきいてきたはずだったけれど、これはすごく身近なところでおきたこと、という気持ちになった。落ちた瞬間でなく、そのあとじわじわと身体をむしばんでいく様子がつらくて。。。

この映画も、たくさんの演劇関係者がフィルムにおさまっており、その辺も貴重だと思う。小沢英太郎さんのオフの姿が当たり前だが役をやっておられるときよりずっとスマートで・・

さくら隊散る [DVD]

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