活弁版の「瞼の母」の松田春翠の名調子がわかりやすくもおもしろい、と思い、同じ松田さんが弁士としてついているこのビデオをみてみる。前回男性主人公の股旅ものっていう素材にはぴったりあっていたと思った松田さんの調子が、女性の細かい心情をあらわすには調子が軽妙すぎるのかな・・って部分も。。導入部の愉快な部分にはぴったりなんだが・・だけど、大衆演劇系のお話なんだし、こういうものなのかなとも。
ストーリーはクラシックな悲劇って感じだけど、旅の一座や駅馬車の様子、入江たか子演じる瀧の白糸姐さんのきっぷの良さ、岡田時彦のモダンなかっこよさなどがみていてとても楽しく、コミカル表現もところどころあって溝口監督って冷厳一筋の人ってわけじゃないんだな、なんて思いながら時間を過ごせた。
- 出版社/メーカー: アポロン
- 発売日: 1991/01/25
- メディア: VHS
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