「チャイニーズ・ゴーストストーリー」(1987)、「スウォーズマン/剣士列伝」(1990)

香港映画を山ほど借りてきてるもので続々鑑賞。今日の二本は両方私の好きな俳優さんウー・マが出ている「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(1987)と「スウォーズマン/剣士列伝」(1990)。「奇蹟」*1や「ハイリスク」*2(1995)ではスター俳優を、「北京の休日」では孫を、あたたかく見守り、時には鮮やかな技を繰り出す優しい顔の苦労人という風情が好きになったのだが、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」ではバリバリ現役の導師。

「チャイニーズ〜」は、「雨月物語」や「牡丹燈籠」的な霊界の女性がこの世の男性に関わりを持つストーリー展開なのに主人公 二人のかわいらしさで成物していない女を応援してしまう。結構セクシー強調描写もあり。

般若波羅蜜という言葉や鈴の音で退散、お香のついている間だけの効力などの設定に日本でも馴染んでいる仏教儀式の源流をみる。 
怪人は生瀬勝久に似ている。

 

スウォーズマン/剣士列伝」(1990)は秘伝書を巡り二重三重の争奪戦が。。というストーリーだが、サービス精神ゆえか入り組みすぎて117分に長さを感じてしまった。軽い娯楽としてみる分には善と悪、二項対立くらいでもいいかも。

ウー・マの笑顔は良いしいい役どころなんだけど登場場面は少ない。横山光輝の「三国志」を読んでいた時も感じたが中華圏の物語によく出てくる老賢人、老達人って魅力ある。

こちらの悪役(役人)は西村晃似。少数民族漢民族の闘いのようなものも底流として感じる。酒呑童子の物語のように。