逃げた女

 

韓国のロメールとの評判をきいていたホン・サンス作品をはじめて観た。ほんとにお隣さん感覚の映画。荻上直子監督の作品世界のような姿でありながら、問題投げっぱなしでこっちに波紋を残す楽しさ。意識的なズームは小津安二郎監督作品を観ている時のような気持ちにもなる。韓国映画を観ている時の、似ているけれど違うこの感覚楽しいし、韓国映画には予定調和でない力強いものを感じ、もっと観たくなる。