西部魂

 

西部魂 [DVD]

西部魂 [DVD]

  • 発売日: 2006/12/25
  • メディア: DVD
 

 フリッツ・ラング監督、特集上映の時などの映画好きの方々の熱中ぶりを目にし、学生時代に「メトロポリス」を観たっきりの自分は、かねがねいつかちゃんと観なければと思っていた。

ちょうどNHK BSでの放映があり、この機会にふや町映画タウンのおすすめでもあるこの作品を鑑賞。

1861年ネイティブアメリカンの敷地を通って電線網を張り巡らすウエスタン・ユニオン電信会社の話。ネイティブアメリカンの対処の仕方は時代故なんだか失礼みたいな部分もあったが、いらぬ流血を好まず話し合いで解決しようとする路線は好ましかった。彼らを利用して電線会社を妨害する白人連中というのが出てくるのだけど、1861年というのは南北戦争の始まる年らしく、南北の対立も裏ににじんでいるようだった。

ストーリーはとてもテンポよくまとめてあって、西部劇になじみのない自分にも楽しめる構成に。電線を敷設するために馬車とテントによる大隊で移動していくのだが、笑いも散りばめてあり、特に食事係のおじさんがコメディリリーフで楽しませてくれる。IMDbで調べたらスリム・サマーヴィルという人かな・・ちょっとホテル再建のため滅私でホテルに住み込む人々のドラマ「高原へようこそ」のような群像劇的面白さもある。

ランドルフ・スコットという男前が、電線会社妨害の連中と、会社との間で板挟みになったりするのだが、西部劇に詳しくない自分は検索して、彼に関する↓の記事にたどり着き、参考になった。

www.thecinema.jp

上の記事でもランドルフ・スコットが「有終の美を飾った」とされている「昼下りの決斗」、1/29にNHK BSプレミアムシネマで放映されるようなので録画しようと思っている。