映画の夢の幸せに浸れたすばらしい作品。シャロン・テート事件を知っているといないとでは映画の理解がずいぶん違うという意見を公開時みていたが本当にその通り。
詳しい情報は仕入れずにみたもので、まずアル・パチーノの愉快そうな出演に喜ぶ。いいね、怪しげなプロデューサーだか口利き屋だかなんだか。
ディカプリオの終盤の変貌も遊び心いっぱいで良いし、ブラッド・ピットも魅力的。ディカプリオ×子役のシーンも、子役からやってきたディカプリオが過去の自分に語り掛けているかのようにもみえ、こういうシーン本当に好き。
全編映画愛に溢れ、すばらしい選曲。音楽の選び方で胸が締め付けられそうになったりも。そして素晴らしき伏線の回収!どえらいシーンなのに笑ってしまう。タランティーノ映画はどれもそうともいえそうだけど、自分には大好きな「デス・プルーフ in グラインドハウス」*1といとこ関係のようにも思えた。
シャロン・テートに扮していた女優さんがポランスキー監督の「ローズマリーの赤ちゃん」をなぜか思い出す黄色い衣装を着ているシーンがあるのも印象的だった。