殿さま弥次喜多

殿さま弥次喜多 [VHS]

 「殿さま弥次喜多　怪談道中」(1958)や「殿さま弥次喜多　捕物道中」(1959)*1の姉妹作だが、このシンプルな名前のものが第三作目(1960)で完結作。調子のよい喜劇時代劇だけど、青春の終わりみたいな情緒あり。テンポとても良し。歌舞伎の「助六」をもじった展開も視覚的に楽しい。（しかも弥次喜多コンビの二人助六）。東映時代劇、続けてみているので徐々に俳優さんの名前を覚えられるのが嬉しい。今回で田中春男さんほぼきっちり覚えられたはず。千秋実さんと対になるような役柄。千秋さんのとぼけた味、ユーモア、はっきりしたセリフ回し、またまたいい。ほんと素晴らしい俳優さんだと見るたびに再認識。美空ひばりが瓦版屋で、「ローマの休日」的もじりあり。ひばりの父の芝居の素地を感じる仲裁好きのおやじさん、大河内傳次郎氏だったのにまたまた気づかず・・

*1:殿さま弥次喜多 捕物道中 - 日常整理日誌