関の彌太ッぺ

 

関の彌太ッペ [DVD]

関の彌太ッペ [DVD]

  • 発売日: 2014/12/05
  • メディア: DVD
 

歌舞伎の稽古場面をみたとき「(この作品は)長谷川伸(作品)じゃねえんだから(人情をあおりたてるような芝居をするな)」みたいな注意をされているところをみたが、こちらはその長谷川伸原作、まさに人情に訴えかける作品。だけどよく出来ている。錦之助演じる彌太ッペにうまくからませてある挟客箱田の森介の木村功。流れ者というもともとの立場は似ていて彌太ッぺの個性を際立たせる。

↑観た直後にはこんな感想だったのが、ちょうどそのあと、娘の出産があり、生まれたての女児の世話をしに遠征、帰り際その赤ん坊にこれからの人生をうまく乗り切っていってほしいなと願って話しかけていたら、彌太ッぺの名台詞を思い出して感極まってしまった。こちらのブログ参照。まさにまさに会ってはすぐ別れてしまう旅鴉から次世代に伝えたい言葉だ!!

彌太ッぺに助けてもらう娘の成人した姿に扮する十朱幸代がまたいい。十朱さん、「魚影の群れ」*1とかの時代にちょい汚れ役をみるまでほんと自分の中でどこかはかなげでかわいらしくみえる存在だったもんなあ。。