熱いトタン屋根の猫

 

熱いトタン屋根の猫 [DVD]

熱いトタン屋根の猫 [DVD]

  • 発売日: 2015/12/16
  • メディア: DVD
 

 

「いいねしてくれた方に印象だけで好きそうな映画を3本おすすめする」というハッシュタグで、twitterで勧めてもらった。以前ポール・ニューマン監督作品の地に足ついた良さを認識しあっていた方から。 

テネシー・ウィリアムズ原作。冒頭からの濃い人間ドラマ、凄い迫力で目が離せない。のっけからカリカリしているエリザベス・テイラー演じるマギー。ポール・ニューマン演じる夫のブリックに疎まれても仕方ないかと思うような調子からのスタートなのに、一代で財をなした夫の父ビッグ・ダディのことをちゃんと理解しているのは苦労してここまでやってきた彼女だからこそなのだなと理解が進むにつれ、応援したくなってしまう。「ブルー・ジャスミン*1ケイト・ブランシェットが演じた俗物の主人公に対して、時の経過とともにうまくいけばよいがというような気持ちになってきたのと似た感情。「ブルー・ジャスミン」もテネシー・ウィリアムズ原作「欲望という名の電車」とたとえられているしなあ。

ビッグ・ダディという人物の欺瞞を嫌う感じが良い。仕事や事業が何よりな人物によくある家族との乖離。溝の深まった息子と命がけのぶつかり合い、そして奈落からの展開。登場人物と一緒に心の旅をするかのような良作。心の支えになるようないい台詞も。

若きポール・ニューマンは白いシャツが似合う。純粋でそれゆえの葛藤。良き展開。とても堪能した。